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愛の流刑地

1年間、待ってました!
映画「愛の流刑地」を見る。

話は主人公の男が
ベッドで女の首を絞めて殺してしまうところからはじめる。

間もなく逮捕されて裁判が行われるのだけど
事件の争点は「許されざる殺人罪」なのか
それとも「計画性のない嘱託殺人」なのかという点。

おたのしみの最中、女に「ころしてー」と訴えられ、
言われるがままに首をしめてしまったわけだが
そこまでにいたるまでには深い背景が潜んでいる。
物語はその経緯をたどりながら二人の愛の結果に判決を下す
...こんな内容。

日経新聞で毎日連載していた小説が原作。
主人公のオヤジは絵文字付きの携帯メールをしあったり、
自らを「圧倒的な愛と、度重なる口説と、好色なテクニックで
女に大輪の薔薇を開かせた『デベロッパー』だ!」とご満悦だったりと
原作ではツッコミを数行ごとに入れたくなるおもしろさだったが
映画では見事にオグラートに包ませており社会派の作品になっていた。

原作をうまく料理できるいる。
よくやった、映画監督!
個人的に劇場版はよく練りこまれた作品だと思った。

ちなみに終盤、
被害者の実母の証言ともうひとつ隠し玉が用意されている。
原作にはなかった設定なので小説を読んでいる人にも映画版はおすすめ。
by torororo1 | 2007-01-14 00:59 | 映画 | Trackback | Comments(0)