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お使いすらできない

ある会社に書類を届けるお使いを頼まれた、俺。
そこに行くのは初めて。

地図を見ながらなんとか会社があるビル付近に着いたのだが
本当にココが目的地なのか分からなかった。

......
....
...
..


1階は洋服屋。しかしクローズになっている。
2階はおしゃれなヨガ教室。レッスン中だったので聞くことができず。
3階が目的の会社。
行くまでの階段はダンボールが乱雑に置いてあって倉庫みたいだった。
人の気配もなく表札も郵便受けもないので非常にあやしい。

不安になったので、お使いを頼まれた人に電話する。
ツーツーツー...と不通。

書類をお届ける会社に電話する。
ツーツーツー...と不通。

書類をお届けする人の携帯に直接電話する。
ツーツーツー...と不通。


『しかたない。ノックしてみるか...』
とトントンと叩いてドアノブに手をかける、俺。
『あれっ、ノブが回せる!?』
誰かいるのかと思って「ごめんくださーい」と言った途端に事件は起こった!!

ビー!ビー!!ビー!!!ビー!!!!!

すさまじい音が響き渡った!
セキュリティーにひっかかった!!

「うわーーー!!」
途端にパニックになる、俺。

...それからが大変。
完全装備のSWATみたいなセコムの人が現れ、俺と対峙。
動転しながら事情を説明するが、かえって不信がらせてしまう。
目つきが怖い。

俺は泥棒じゃないのに。
むしろ「書類」というお土産を置いて帰る、ありがたい存在なのに。


『こうなったらコーラでもぶつけて逃げようか』と思ったが
たまたまそのフロアの人が現れてくれて助かった。
(目的の人ではないけど...)
ふー、寿命が縮まった。
というか、表札ぐらいつけといてくれ。


しっかし、ドアに隠しカメラが仕込んであったら問題だよなー。
警報が鳴った時、
俺の動揺ぶりは激しく、
不思議な阿波踊りをしてしまったので。
どっきりだったらどんなに良かったか...。
by torororo1 | 2007-10-27 22:15 | つれづれ事 | Trackback | Comments(0)