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クリスマス強化月間 秘密基地の話 その1

クリスマスが近づくと思い出すことがある。

それは俺が幼少のころの話。
当時、同世代のコドモは秘密基地を作ることがブームだった。
秘密基地といっても人目が付かない場所にレジャーシートを敷いたり
好みのガラクタを置いたり、ビンに花を突っ込んで飾ったりする程度のものだけど。
...類にもれず、俺も友人たちと熱心に作っていた。

そしてクリスマスの前日。
とある友人Aが突然
「今の秘密基地とは別の場所にサンタさんの休める基地をつくってあげよう」
と言い出したのだ。
どうやら本日の深夜、サンタが通過するので、休憩所を作ってあげたいとのことだった。

『はぁ?こいつ何言ってんだ?』
すでに俺はサンタの「中のひと」の正体は知っていたので、
最初は蔑みの気持ちを持った。
しかし、やつの真剣なまなざしと、本気の言葉を聞くたびに
付き合ってやってもいいかなという雰囲気になる。
それは俺以外の友人も同じ気持ちで暗黙の了解でOKサイン。
あえてサンタの正体には触れず酔狂な秘密基地作りに手を貸すことにした。

まず、設置の場所。
これは普段では人が寄り付かない森の中に決める。
雑草が覆い茂っていたので、引き抜いて整地。
草は一箇所に集め、ソファーとして活用した。
それから家から持ってきた装飾物で飾り、お気に入りのガラクタも置く。

笑えるのは森を歩いていた道中で見つけた、エロい本。
サンタはおそらくオトナだろうから喜んでくれるだろうと思い、
ちゃぶ台代わりのダンボールの中に隠した。
宝物扱いだ。

半日かけて作った秘密基地は、当時考えられる最高の出来栄えだったと記憶する。
言いだしっぺの友人Aも
「これでサンタさんも満足してもらえる!」と
ニコニコ顔だった。

心地よい疲れと、充実した達成感で岐路につく。
事件はその次の日に起こった。
Commented by supica12 at 2005-12-24 22:32
メタルギアですね。
なんで森の中にエロ本ってころがっとるんじゃろう。
しかも、ちょっと湿っとるやつ。
Commented by torororo1 at 2005-12-25 08:03
>supica12サマ
「森に転がっているエロい本は通常の1.5倍、興奮度が上がる」
【民明書房刊 神秘!漢の科学より 】
by torororo1 | 2005-12-23 11:01 | Trackback | Comments(2)