バーチャルお遍路体験
2005年 03月 07日
書いたことがあるが、本日、そこの鉄道会社主催で
「ハイキング」イベントがあったので参加する。
「ハイキング」という言葉を聞いてイメージしたのは家族連れ。
各名所を通り、お弁当を食べ、ワイワイ楽しむものかと思っていた。
しかし集まった参加者は高齢者がほとんど。
それも仲間連れなら楽しそうだが、一人で参加する者も多い。
なんだかやるせない気持ちで9時半、スタートする。
ハイキングコースは、約11キロ。
ほとんど民家の細い道を歩いていく。
ときおり、庭先にいる犬にワンワン吠えられてビビる場面もあった。
『犬は応援してくれたわけではなく、俺を罵倒しているに違いない』
急激に気分も萎えてくる。
最初は高齢者たちも楽しげな表情を見せていたが、だんだん疲労が溜まり、
うつむき加減の沈んだ表情で黙々と歩いていく...。
『日曜の大切な休みなのに、なにやってんだろう...俺』
後悔の気持ちが体の中に充満するがもう遅い。
ときおり歩いていくと現れるお寺で休憩をとりながら目的地へ向かっていく。
2時間後にやっとゴール。
達成感というより、苦行からの開放感。
このハイキングの行為、なにかに似ていると思っていたが、
ゴールした瞬間やっと理解した。
そうだ!お遍路の旅だ!
....ガラにもなく歩いている間じゅう、人生について考えてしまった、俺。
やはりこのハイキングに参加するのはもっと年齢と経験を
積んだ人間でなくてはだめだ。
エネルギーを吸い取られた気がしてならない。
粗品としてもらったのが謎の「ひな人形ポストカード」
『11キロも歩いた記念品がコレかよー』
血の涙を流しそうになったが必至でこらえ、
逃げるように帰りの電車に飛び乗る、俺。
by torororo1
| 2005-03-07 00:14
| つれづれ事
|
Trackback
|
Comments(4)